北帰行 / 語りであれば 2022/02/22~2022/03/09

ほさきから、404 not foundへ

2022/2/22(火)

404さんの体調良くなってきたとのこと、良かったです! わたしの周囲でも自分や家族が感染した・していたという話がオフライン、オンライン両方でちらほら身近に聞かれるようになってきました。そういう状況、なのだなと思います(そして職場では年度末なのでそういう状況でも仕事を遅らせないようにという上の「懸念」が伝えられてきています……!)。お粥、楽でおいしいので私も一時期朝や昼の食事にしていました。咳の方も良くなりますように。

こちらは日曜日に防衛省の集団接種でワクチンを受けてきました。昨年受けたファイザーもですが、私の場合そこまでの高熱は出ないものの、その後一週間くらいはなんとなく倦怠感が続くようです。3回目接種はリンパの腫れが2回目接種に対し20%増で現れるということで、おおこれが……と実感しています。
感染者数は未だ多いのに増加傾向ではなくなってきたからか、1月半ばに比べるとニュースのトーンも最近はずいぶん落ち着いている気がします。テレワークで出演するテレビのコメンテーター達にもすっかり見慣れてきました。

ピクミンの世界では先週から梅が咲きだしましたが、現実世界ではまだ日当たりの良い場所にちらほらと咲く程度です。沈丁花もまだ硬い蕾のままで、もう2月も後半なのにね、とうさぎ達(と、最近新しくやってきた「すあま」)と話しています。

すあまと小さいうさぎ。梅はまだですがクロッカスは咲いていました。



2022/2/24(木)

お昼過ぎ、ふと携帯を見たらニュースアプリの、ロシアがウクライナの空港を攻撃したという通知バーが見えて慌ててタイムラインを開きました。各国の慌ただしい動静が流れてくる中、日本の国会はなかなか審議中止にならなかったようです。

先日終わったオリンピックでもロシアは国家としての参加は許されず、ウクライナの選手が「No War in Ukraine」の訴えをしたことでニュースになっていました。加えて、女子フィギュア選手のドーピング問題。そもそもコロナがある現状、平和の祭典という枕詞は去年の東京オリンピック以来なんとも白々しいものになったなと思いつつ式典を見ていたわけですが……。
ニュースを見たときにはコロナがあってもこうして侵略戦争が起こるのか、と思いましたが、これは正確には、パンデミック下でも起こり続けていた、あるいはその前から起こっていた様々な恐ろしいことが、わたしの目にはそれまでろくに映っていなかった、ということなのでしょう。コロナだからという理由で何もかもが止まるわけではないということを、未だわたしは納得できずにいるようです。

コロナ感染を回避するための隔離生活の結果、プーチンは誇大妄想に陥ったのだ、という見解を見ました。それがどこまで事実かはわかりませんが、今回のロシアのウクライナ侵攻の論理はかつての大日本帝国の満州国を使った論理と同じだ、という意見も見かけました。なるほど、と思います。今、プーチンがウクライナや東欧諸国に向けている視線を、かつての日本人はアジア各国へ向けていたのだと想像してみた時、わたしの住んでいる国はなんてことをしたのだろうと今更のように思います。しかもその思想は今もこの国に生き続けている。
けれどウクライナに侵攻したロシア兵の心情は、かつての日本兵とはずいぶん違うだろうという気もします。

2022/2/25(金)

夜のニュースではキエフに戦車が入ったというニュースと日本のパラリンピック選手が北京へ向かったというニュース、そして白鳥たちが繁殖地のシベリアへ帰りはじめた(北帰行(ほっきこう)、というそうです)ニュースが連続して流れていました。
この状況でパラリンピックというのもなんだか脱力してしまうのですが、恐らく同じニュースを見ていたのだろうフォロワーさんが、鳥たちはミサイルの飛ぶ空へ帰らなければならないのか、とタイムラインで呟いていたのが印象的でした。シベリアへ渡る鳥たちの飛ぶスピードは恐ろしく速いのだと以前聞いたことがあります。
ウクライナは成人男性の出国を禁止したそうです。その一方で、ウクライナのために戦いたいとウクライナ国外からウクライナへ戻る人たちがいるとも聞きました。


404 not foundから、ほさきさんへ

2022/3/6(日)

叔母と映画『テレビで会えない芸人』を見に行きました。芸人の松元ヒロ氏を追ったドキュメンタリー映画です。テレビでも以前は政治を風刺するお笑いが流れていたと知り、驚きました。今ではもうそんなことはないですよね。

松本ヒロ氏のネタは、政治に関して現実に起こるありえない出来事に対し、立ち話でやいのやいのやり取りするときの延長にあるなと思ったりしました(このやいのやいの、さえ、今は人を注意深く選ばないと言いづらい感じがある、それがつらいなとも思いました)。どこまでも市民の側に立ってくれている。権力に厳しく、人にはやさしい。年間120本の舞台に立つようなので、どこかで見る機会があったらいいのですが。

叔母とこうして二人で出かけるのは初めてで、映画のあとはお昼ご飯をごちそうしてもらい、お茶をしながら叔母の青春時代の話などを聞いて楽しい時間でした。

2022/3/7(月)

仕事がわけわからないくらい忙しいです。なんでなんだろう。整理しても整理してもまだ増える仕事に、ほぼほぼパンク状態です。

そんな感じではありましたが、ウクライナの情勢は追っています。21世紀でもこういうことは起こってしまうのだと信じられない思いでいます(とはいえ他の地域でも戦争は起こり続けている、というのは本当にそうで、全ての戦争がなくなる日はいつなのだろう)。

今日その延長で、『ウクライナの「脱ナチ化」』を読んでいて、全体としてまだ理解しきれないなと思ったりもしたのですが、

日本のSNS上の言説を見ていても一部その傾向が見えるかと思いますが、ウクライナをめぐる攻防は、特にウクライナに肩入れすればするほど、ナショナリズムに傾斜する方向性をもっていまして、心情的にはもちろんそれもわかるのですが、迂闊にウクライナの市民の勇気と不屈を讃えることは、アゾフ大隊や、もしかしたら今後欧州中から参戦してくるかもしれない「ボランティア」としての極右義勇軍などを賛辞することにもなりかねないのが、なんとも不気味なところです。(週刊だえん問答『ウクライナの「脱ナチ化」』)

という部分に、どきりとしました。
イデオロギーが何であるかは不明ですが、確かにSNSでは、有名な誰それが義勇軍に参加した、などの情報はすでにまわってきていて、その情報の流され方…というより、受け止め方かな、受け止めるときに「ゲームに強いプレイヤーが参加した」に近いものが想起させられて、ぞっとしたことを思ったのでした。現実なのに、情報上で同じような語られ方をされたり、瞬間的にでもそういったものを重ね合わせてしまったことが、もうすでに何かに絡めとられつつある気がしてなりませんでした。

どんな状況であっても、早く戦争が終わってほしい、あらゆる戦争はなくさねばならない、という気持ちだけは持ち続けなければならない。普段の生活においては「わかりやすさ」ををどれだけ遠ざけられるか、みたいなことを考えているのに、さまざまな事情を横において、発さねばならない言葉もあると思うとき、立つことはなんてむつかしいのだろうと思ってしまいます。状況が複雑になればなるほど、自分を保つことはとても難しい。情報に触れすぎなのかもしれない、とも思います。

2022/3/8(火)

最近はすっかり春めいてきていたのに、今日は寒かったですね。
春にむけてきれいな色のものを着たくて、古着で買った厚手のシアンぽい色のセーターを着ていました。明るい色のものを着ていると、寒くても少しばかり気持ちが上向くので不思議です。先日、春になってほしいあまりに、真冬に着ていたもののほとんどをクリーニングに出してしまったのですが、今年はこのセーターがあるので、あと数回来るであろう寒さを乗り切れる気がします。

忙しさに追いやられて本を読む時間が全く取れずにいたのですが、比較的「対談」や「インタビュー」であれば読めることに気づきました。「語り」であれば読める、というのは、それは内容だけでなく「語り方」みたいなものを読んでいるのかもしれません。対談集や、人生相談などばかり、手に取ってしまいます。

三回目のワクチンは来週接種する予定です。ファイザー、ファイザー、モデルナ(予定)なので、副反応がどうなるか、と思っています。前回はわたしも、熱というよりも倦怠感が続くかんじだったのですが、今回はどうなるでしょうか。乞うご期待(?)。



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