寒いとくるしい/春になってしまいました 2022/10/25 〜2023/03/11
ほさきから、404 not foundへ
2022/10/25(火)
2022/11/01(火)
2022/11/06(日)
2022/11/14(月)
404 not foundから、ほさきさんへ
2023/03/11(土)
沈黙を保っているうちに春になってしまいました。あたりはすっかり春の様子です。
昨日は沈丁花とハクモクレンが咲いているのを見ました。少し前には河津桜。日の出の時間も早まり、太陽の位置がどんどん変わっていきます。朝、部屋にたくさんの陽が差し込むようになりました。冬の間、陽の光を求めてうろうろしていた身からするとうれしい限りです。
この冬わたしが何をしていたかというと、年末、そうこの交換日記を受け取った直後くらいから、ちょっとした事件……事件というには大げさですね、生活が変わることが決まり、その準備をしていました。
端的に言えば、ルームシェアを解消することになりました。
10年近く今の生活をしていましたので、思っていたよりも不安になってしまい、自らの不安を片づけたり、次の住まいをどうしようか悩んだり、次に住む街を見て回ったりしていました。ここ数日で少しばかりの目途がついて、やっと今回の変化もまあまあ新しいものが入ってくる良い機会かなと思えるようになってきました。引っ越し自体はもう少し先の予定です。
10月25日の日記で書かれていた物価の話。しみじみいろんなものが値上げされたなあと思います。細かい節約を意識しなければ、生活のもろもろがこれまでの予算に収まらなくなってきました。電気代も4月以降、東京電力では30%近く値上がりするそうです。30%はひどいですよね。あんまりです。とはいえ、こまごまとした値上がり自体はこれまでが異様なほどの値上がりのなさだったので、スーパーや、インフラや、わたしたちの日々の生活を支えるための場所で働く人たちに還元されるならばやむなしと思う部分もあります。ただそれがどこまで叶うだろうかとも感じています。
*
今日は3月11日で、静かに過ごしたい気持ちもあって、掃き出し窓に腰かけて『沈黙の世界』(マックス・ピカート著 佐野利勝訳)を読んでいたところ、何かしら書けるような気持ちになってきて、この日記の画面を開きました。
陽の光がたくさんでうれしい |
『沈黙の世界』はその題名の通り、沈黙について書かれています。まだ読み途中ではありますが、「言葉は沈黙から、沈黙の充溢から生じた」という言葉など、一文一文に励まされるものがあります。
仕事でも日常生活でも、「形にすること」の……要求、要請のようなものを感じているためか、つい「形にすること」を焦ってしまうときがあるのです。言葉にすること。何かしらを見える形にすること。わかりやすく示し、他者を完璧に説得すること。
でもそうして焦ったときほど、何かが損なわれてしまったりする。形にする、というか、形になるまでを待つことができたならと思うときがあるのです。ずっと黙したまま、あるいは手を動かさないまま抱えている状態でいたい、というわけでもないのですが、手を動かす、その合間に沈黙があるのは、自然なこととして捉えたいのかもしれない。日々目にしている「生産性」という言葉から感じる要請にも、近いものを思ったりしています。
さて、そんなわたしは太極拳にはまだ辿り着けていません。ただ(?)相変わらず中国語の勉強は続けています。週1回のレッスンでも会話練習の割合が増えてきました。とはいえ、喋ろうとすると文法がすぐめちゃくちゃになってしまったりするので、練習が足りません。
yenさんはこの冬どう過ごされていましたか? よければ聞かせてください。