寒いとくるしい/春になってしまいました 2022/10/25 〜2023/03/11

ほさきから、404 not foundへ

2022/10/25(火)

月末になると値上げのニュースが聞こえてくるのがすっかり当たり前になってきました。個人的には輸入肉より国産肉の方が安くなったのにびっくりしましたが、うさぎ達は乳製品や小麦の値上げをずっと心配しています。テレビの、いつもならクリスマスケーキの予約チラシができている頃なのに今年は値上げの影響でケーキの値段が決められないと話すお菓子屋さんの姿がショックだったようです。 
クリスマスケーキ食べられなくなるの? と聞かれるので、まあ大丈夫じゃないですかねえ……とそのたび応えているのですが、そういえば去年は子ども食堂でクリスマスケーキを配ったというニュースを見たのでした。 
寒くて、夜が長くなって、だからこそ賑やかな催しの増える年末年始だからこそ、それが届かない人がいることがくっきり見える、そんな季節の気がします。渋谷の美竹公園からホームレスの方達が締め出された日は、ちょうど薄手のダウンコートを引っ張り出した日でした。 

ワクチン4回目からの急な冷えのせいか、久しぶりに頭痛薬を飲みました。この1~2週間ほど、週末になるたび「わたしは何をしていたのか……(何もしてないな)」と思っている気がします。 

2022/11/01(火)

マスクを着けて外に出ると温かさを感じるようになりました。夜はすっかり冷えて、先日出したダウンコートをずっと着ています。朝の通勤列車では暑いのですが、帰りはちょうどいいくらいです。 
職場では先週から暖房器具が出ました。 その一方で光熱費は上がっているので、節電のお達しが出ています。テレビでも節電テクニックがたまに流れますが、とっくにやってるようなことばかりなので、ひとりで突っ込みを入れています。 もうずっと、生活が苦しいということが何か別の、明るい言葉に言い換えられてきた気がするけれど、それにしたってもう限界じゃありませんか、と言いたくなります。 

2022/11/06(日)

Aさんと羊の会@羊フェスタ2022、でした。
2人とも、あらかじめ決めていた待ち合わせ時間よりずっと前に来てしまったので、食べる場所の確保も屋台に並ぶのも楽々、結果として食べたいものはだいたい食べられる大勝利を収めました。羊のゆず味噌煮?がおいしかった。それにしてもすごい人でした。
その後、上野のアジアンバザールをのぞいたり、豆花を食べつつ朝ドラの話や短歌の話をしたりと、なんだかすごく遊んだぞ! という一日でした。午前中から活動を始めると一日って長いですね。 

2022/11/14(月)

昨年は全身筋肉痛になっていたコンサートの翌朝、今年はそれなりにだるかったものの、軽い筋肉痛のみでした。 
もしかしてこれが体幹の力というものだろうか、いやしかし2か月ちょっとやった程度でそんなに効果が出るものだろうか……と首を傾げつつ、ともあれ身体が(比較的)元気なのは事実なので、映画『RRR』を見に行きました。 
同監督の『バーフバリ』を見に行った時、スクリーンを呆然と見上げながら「今わたしは(漫画の)見開きページを見ているなあ……」と思ったものですが、今回は冒頭から「この話はかっこいいこの二人がメイン!」「この二人はこんなキャラで!とても!かっこいい!」「二人の絆はこの後いかに!」と歌いあげられるのをひたすらおお……と観ていた感じでした。前評判通り、3時間はあっという間でした。 
いろんな意味で日本では作れない映画だな、というか、こういう映画をたとえば中国や韓国が作ったら、日本国内の反応は酷いものになるんだろうな、と考えていました。 

そういえば404さんは太極拳、どうなりましたか。 わたしも一昨年の冬にyoutubeを見て真似してましたが、一番初心者向けの動画以外にチャレンジしようとした途端、どういう動きをしているのかさっぱりわからなくなってしまいました。

来週末は関西で公演です。大阪の葉ね文庫さんや犬と街灯さんを覗きたかったのですが難しそうなので、京都をのんびりぶらぶらしようと思います。すあまは初の関西です。
関西から帰ってきたら、友人にも自分にも素敵なちやほやを贈るつもりです。


404 not foundから、ほさきさんへ

2023/03/11(土)

沈黙を保っているうちに春になってしまいました。あたりはすっかり春の様子です。
昨日は沈丁花とハクモクレンが咲いているのを見ました。少し前には河津桜。日の出の時間も早まり、太陽の位置がどんどん変わっていきます。朝、部屋にたくさんの陽が差し込むようになりました。冬の間、陽の光を求めてうろうろしていた身からするとうれしい限りです。

この冬わたしが何をしていたかというと、年末、そうこの交換日記を受け取った直後くらいから、ちょっとした事件……事件というには大げさですね、生活が変わることが決まり、その準備をしていました。

端的に言えば、ルームシェアを解消することになりました。
10年近く今の生活をしていましたので、思っていたよりも不安になってしまい、自らの不安を片づけたり、次の住まいをどうしようか悩んだり、次に住む街を見て回ったりしていました。ここ数日で少しばかりの目途がついて、やっと今回の変化もまあまあ新しいものが入ってくる良い機会かなと思えるようになってきました。引っ越し自体はもう少し先の予定です。

10月25日の日記で書かれていた物価の話。しみじみいろんなものが値上げされたなあと思います。細かい節約を意識しなければ、生活のもろもろがこれまでの予算に収まらなくなってきました。電気代も4月以降、東京電力では30%近く値上がりするそうです。30%はひどいですよね。あんまりです。とはいえ、こまごまとした値上がり自体はこれまでが異様なほどの値上がりのなさだったので、スーパーや、インフラや、わたしたちの日々の生活を支えるための場所で働く人たちに還元されるならばやむなしと思う部分もあります。ただそれがどこまで叶うだろうかとも感じています。

*

今日は3月11日で、静かに過ごしたい気持ちもあって、掃き出し窓に腰かけて『沈黙の世界』(マックス・ピカート著 佐野利勝訳)を読んでいたところ、何かしら書けるような気持ちになってきて、この日記の画面を開きました。

陽の光がたくさんでうれしい

『沈黙の世界』はその題名の通り、沈黙について書かれています。まだ読み途中ではありますが、「言葉は沈黙から、沈黙の充溢から生じた」という言葉など、一文一文に励まされるものがあります。

仕事でも日常生活でも、「形にすること」の……要求、要請のようなものを感じているためか、つい「形にすること」を焦ってしまうときがあるのです。言葉にすること。何かしらを見える形にすること。わかりやすく示し、他者を完璧に説得すること。

でもそうして焦ったときほど、何かが損なわれてしまったりする。形にする、というか、形になるまでを待つことができたならと思うときがあるのです。ずっと黙したまま、あるいは手を動かさないまま抱えている状態でいたい、というわけでもないのですが、手を動かす、その合間に沈黙があるのは、自然なこととして捉えたいのかもしれない。日々目にしている「生産性」という言葉から感じる要請にも、近いものを思ったりしています。

さて、そんなわたしは太極拳にはまだ辿り着けていません。ただ(?)相変わらず中国語の勉強は続けています。週1回のレッスンでも会話練習の割合が増えてきました。とはいえ、喋ろうとすると文法がすぐめちゃくちゃになってしまったりするので、練習が足りません。

yenさんはこの冬どう過ごされていましたか? よければ聞かせてください。


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