どこまでが故郷であったか/もち、萌ゆ 2022/03/10~2022/03/27
ほさきから、404 not foundへ 2022/3/10(木) 家の近所にある河津桜も公園の沈丁花の生垣も、先週末から花盛りになりました。梅の花も随分咲いてきた気がしますが、東京のソメイヨシノは予想では再来週ごろに咲くらしく、花の時期はこんなに近かったっけ、と首をかしげています。 花の季節になると携帯カメラで撮影しようとする人たちが花の周りにたくさん集まって、花のもたらす何かを(そんなことは本当は無理なのに)必死ですくい上げようとしているような気がしてきます。自分も含めて。 404さんの引用されていた記事、タイムラインで見かけたいくつかの記事の内容がまとめられていて、すごく読み応えがありました。今回のウクライナへの侵攻ではウクライナ大統領やウクライナ政府がSNSでのパフォーマンスにとても優れているなと思います。一時期話題になっていた「カザフの幽霊」なども404さん書かれているところの「強いゲーマー」に近い何かだと思いますが、あれも一般市民の投稿だけから生まれたものではないはずです。 とはいえ「義勇兵」や「祖国を守るための闘い」といった語に浮足立っているのはSNSだけでなく、わたしの住んでいる国の政治家も同様な気がしています。 前回の日記を書いたころ、わたしは、SNSがあり、ロシア、ウクライナ双方で生活する人たちの声がリアルタイムで届く現状、ロシアという国家の概念とそこで暮らす人をひとまとめにした上での敵対感情はかつてより生じにくいのではないか、実際今回の侵攻は「プーチンの始めた戦争」として切り離されているではないかと思っていました。でも各国の経済制裁やwebサービスを含めた大手企業の雪崩を打つような撤退、姉妹都市の交流凍結などが続く中、どんどんそこが一緒くたにされていく気がして、怖くなっています。戦争をやめてほしい、原発事故が怖いと皆で言い続けるというのは、こういうことなのだろうか。 ……そして現代世界の宗教地図を一目するならば、国際世論形成は圧倒的に正教よりもカトリック・プロテスタント連合に有利なことが瞭然とする。 (『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』米原万里、2001年) 自分の住む国は「西側」の傘下にいる、と初めて実感させられた気がします。 2022/3/15(火) 週末から一気に暑くなって、コートを着ている人と日傘をさしている人の両方をみ...